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2018年09月11日

ギャンブル等の労費癖のある息子のための家族信託(民事信託)

ご相談事例

私は年金暮らしの70歳の男性です(Aさん)。労費癖のある次男と2人暮らしです。

 

財産は、自宅の土地、建物(評価額900万円)と800万円程度の預金があります。次男はアルバイトで収入は少なく、給料をもらってもパチンコですぐに使い果たしてしまっているようです。たまに金の無心をされますが、本人のためだと思って心を鬼にして断っています。

 

私の死後は、次男が相続した分の預金をすぐに使い果たし、自宅も担保に取られて失ってしまうのではないかと心配です。それでも、次男を見捨てることはできません。

 

なお、長男は結婚し子供もおり、家も建て真面目に働いています。

 

 

 回答

ご相談のケースは、何もしないでご相続が開始しますと、ご長男と次男の方で遺産分割協議をしていただくことになります。また、遺言により誰がどの財産を相続するか、あらかじめAさんが指定することもできますが、いずれにしても、次男の方が一度に財産を手に入れることになり、ご心配されているようなことが起きかねません。

 

そこで、家族信託のご検討をされてはいかがでしょうか。委託者兼受益者をAさん、受託者をご長男として不動産を信託財産としてご長男名義にします(受益者がAさんとなりますので、もちろんAさんはそこに住み続ける権利を失いません。)。800万円の預金も信託財産としてご長男が開設した信託口口座に入金しますが、Aさんがお元気なうちはご自身で管理されてもいいと思います。

 

また、Aさんに相続が開始した場合の2次受益者を、ご長男とご次男とすれば(受託者はご長男のまま)、信託契約に特定の規定を設けることにより、ご次男が不動産を担保に入れたり処分したりすることをできなくさせた上で、ご次男がそのまま自宅に住み続けることをできるようにすることができます。

 

さらに、必要に応じて最低限度の生活費の給付を、受託者である長男から次男にすることで、計画的な生活を営む習慣をつけてもらい、早期にギャンブル等の労費等とは決別していただきます。

 

なお、ご次男が生涯独身だった場合(相続人がいない場合)、ご次男に遺された不動産等の権利は、長男(又はその子等)が信託契約により(または通常の相続として)取得することになります。

 
委託者(父 Aさん) ⇒受託者(長男)

    ↕↕              

受益者(父 Aさん)  2次受益者(長男)  

          →   2次受益者(次男) 

          
3次受益者(または信託終了により) →  残余財産は長男の子に